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まだ少し手が震えている
先輩は一瞬悲しそうな表情を
見せたかと思うと
すぐにいつもの笑顔で
勇:静
これでも食べろ
元気になるぞ
俺の震える手にチョコレートを握らせると
すぐに自分の席に戻っていった
咄嗟に
静:…くそ
と呟いてしまった
なんで優しくするんだよ
俺にあんなに酷いことしたのに…
落ち着くために
何度か
深呼吸して
仕事を始めた
仕事中
秋月は従順な部下のままで
いつも通りだった
なんだか俺の方が
ぎこちなくて
周りから心配されるほどだった
特に部長からは具合が悪いなら
休んでいいんだぞと
真剣に心配されてしまった
今日はいつもより
時間が早く感じる
あと少しで終業時間
はぁー
残業したいな
いつもは早く帰りたいのに
変な感じだ
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