Prolog

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Prolog

目を覚ますと、白い檻の世界にいた。 過去の記憶は失われ、かろうじて自分の名前だけがわかる。 黒電話のダイヤルを回すんだ。 ここで生きるためにはそうするしかない。 電話は死にゆく人につながり、 死神ダイヤルは死にゆく人を看取る。 それだけのお仕事。 だけど、わたしはあなたを救いたいと願ってしまう。
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