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一方的な
青年は今日も笑う。
彼の名はマコト。平凡な高校生活と、幼馴染みなんて言うちょっとしたスパイスを持った、小説家希望。
冴えない目に似合わないメガネ、手入れをしても直らない天パ、176センチの身長にはどれも似合うのかわからないものばかりである。
青年には一方的に愛を誓う相手がいた。
それが同い歳の、幼馴染の女の子。名前はサキ。
青年曰く才色兼備、落ち着いた性格にマイペースさが強い、自分のやると決めたことは意地でもやり通す、芯の通った大和撫子。その反面優しすぎる為に傷つきやすく脆い。守りたくなる、とでも言うのだろうか?青年は彼女以外を生涯愛することは無いと言えるほどに、盲目に、盲信的に、愛していた。
だが青年はその想いを決して伝えない
いつだって隣に立ち、いつだって隣で支え、笑うだけである。
理由は至って簡単、それが彼女の言葉であるから、である。
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