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「医務室か、病院へ行くか?
それとも、キミの部屋へ送るか?」
俺の部屋へ連れて行きたいのをぐっと押さえ、そう聞けば。
「私の部屋までお願いします。」
と答えた。
エレベーターで下まで降り、駐車場に停めてある俺の車の助手席に乗せ、数回送って行った事のある彼女の部屋へと送る。
途中、ドラッグストアーに寄って、湿布等を買った。
一応、万が一の為を考え、避妊用品を買ったのは内緒だが。
でもこれ、男としての嗜みだよな?
「上がってください。」
そう言われて、初めてお邪魔する彼女の部屋。
見渡せば、台所とベッドが見えるワンルームだった。
どこに座ろうか迷ったが、彼女の捻挫の手当てがあるからと、抱えていた彼女をベッドへ下ろし、その下の床に落ち着く。
「湿布貼るから、足見せてくれ。」
そう言う。
「あ、自分で出来ますから!」
何故か赤い顔で断られてしまった。
「そうか?
では、早く貼った方が良い。
早めに冷やすのが基本だからな。」
「え、と、そうですね。
、、、」
「どうした?
俺は帰った方が良いか?」
「帰っちゃ、イヤです!!」
ベッドの上から身体を投げ出すようにして、しがみつかれた。
危ないだろうが、おい!
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