番外編 俺の彼女

5/32
435人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「足、痛い?」 彼女の顔を覗き込めば、ううん、と首を振る。 これはもう、一歩先に進んでも良いだろうか? 彼女の部屋に二人きり、ベッドの上に座る彼女。 ポケットの中には、避妊用品。 ゴクリと唾を飲み込み、かすれそうな喉を潤そうとする。 「あの。」 「あの。」 ほぼ、同時に言葉を発していた。 「ん、なに?」 「あ、譲治さんから、どうぞ?」 「加奈子さんからで。」 「、、、では、私から。 あの、なんか最近、ストーカーがいるみたいで、、、」 うん? ストーカー? 俺の彼女にストーカーだと?! 「私の気のせいかも知れないんですけど。」 「どういう事だ? なにがあったんだ?!」 ストーカーだなんて、絶対に許せない! 俺の加奈子を脅かすものは、何であっても赦さないぞ!! 甘い雰囲気は霧散していた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!