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「足、痛い?」
彼女の顔を覗き込めば、ううん、と首を振る。
これはもう、一歩先に進んでも良いだろうか?
彼女の部屋に二人きり、ベッドの上に座る彼女。
ポケットの中には、避妊用品。
ゴクリと唾を飲み込み、かすれそうな喉を潤そうとする。
「あの。」
「あの。」
ほぼ、同時に言葉を発していた。
「ん、なに?」
「あ、譲治さんから、どうぞ?」
「加奈子さんからで。」
「、、、では、私から。
あの、なんか最近、ストーカーがいるみたいで、、、」
うん?
ストーカー?
俺の彼女にストーカーだと?!
「私の気のせいかも知れないんですけど。」
「どういう事だ?
なにがあったんだ?!」
ストーカーだなんて、絶対に許せない!
俺の加奈子を脅かすものは、何であっても赦さないぞ!!
甘い雰囲気は霧散していた。
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