番外編 俺の彼女

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昨夜は、さっさと眠ってしまった。 シャワーを浴びたがる彼女を足に悪いから、と宥め止めさせた。 風呂上がりの魅力に勝てる自信はなかったからな。 勿論、布団は別々だ。 来客用の布団があって良かった。 来客と言っても、たまに母親が来るだけだがな。 翌朝は仕事だったので、彼女にシャワーを使ってもらっている間にコンビニでパン等を仕入れに出掛けた。 バタバタした朝なので、シャワー上がりの魅力にノックアウトされる暇はなかった。(ほんのちょっとしかな) 俺の車に乗せ、会社へと行く。 こんな時、同じ職場なのは便利だな。 捻挫は随分と良くなってきたようで、もう、無理しなければ大丈夫そうだ。 でも念のためと、ペッタンコな靴を選んでいたようだった。 「じゃ、無理するなよ?」 「はい。 では、お昼に会いましょうね。」 おい、俺の袖を放してくれなきゃ行けないんだが。 本当に、いちいち可愛い事をする。 そんな、捨てられた仔犬みたいな顔するなよ。 「ん。 仕事するぞ。」 軽く頭を撫でてやり、踵を返した。 すぐ側の部署で仕事するんだから、すぐ会えるんだけどな。 何だろう、この、後ろ髪引かれる感情は。 女々しい奴だな。 さあ、仕事だ、仕事だ!!
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