番外編 俺の彼女

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加奈子と同じ時間に帰る為に、多少無理して仕事を終わらせた。 「もう、帰れるか?」 迎えに行くと、帰りの支度を済ませていたようだったので、二人で車へと向かった。 「新城さん!!」 そう呼び止める声が聞こえ、聞いた事のある声にウンザリした。 加奈子もそうだったのか、眉間にシワを寄せながら振り向きざま、俺の腕にしがみついてきた。 「何か用ですか?」 「あ、あの、僕にお時間を下さい!」 「嫌です!」 超早で断る彼女。 「あの、好きです! 僕、加奈子さんが好きです!」 「私は今泉譲治さんが好きです! だから、ごめんなさい。」 ハッキリと断る加奈子が男らしく見えてくる。 「その人のどこが良いんですか? 僕のどこがダメなんですか?」 「あなたのウスイところです。 譲治さんは、私の理想その物なんです!」 「ウスイ、、?」 首をひねりながら、自分の頭や顎をさすっている。 うん、分かるぞ、その気持ち。 ウスイってどこだ、って思うよな。 「私、譲治さんのこの、マッチョな筋肉が好きなんです!!」 そう言って俺の胸板をさするのは止めてくれ。 痴女認定されるぞ。 「その筋肉を50倍位に増やしてきたら考えるかも知れませんが、今のあなたは私の好みから外れます。」 何か、俺のメンタルもゴッソリ削られた気分だぞ。 だから、もう、さするのは止めてくれ! 筋肉でヒョロンを撃退した加奈子は、頬を染め、俺を見つめた。 まるで発情してるかのように。 ※注:これはあくまでラブコメです。 過剰な期待は外れます。
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