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もし、3人で川の字で寝る事になってたとしたら、、、。
そんな事を考えていたからだろうか?
これは夢なんだと分かっていた。
現実では俺は自分のベッドに寝ていて、その下の床に2組の布団を並べておふくろと加奈子が眠っていた。
それを知っている筈なのに、、、。
加奈子の息づかいがすぐ傍で聞こえてきた。
寝返りする衣擦れの音が聞こえてきた。
そして、俺に触れる感触。
これは夢だ。
そう、夢の中で加奈子は、俺の筋肉をまさぐる。
腕の筋肉をさすり、胸板をさすり、腹筋をさする。
筋肉を愛おしむように、強弱をつけてまさぐってくる。
あ、頬を胸板に寄り添わせてきた。
ヤメロ。
おふくろが隣で寝ているんだぞ。
この、小悪魔め。
もう、これ以上俺を翻弄するな!
もう、これ以上は、、、。
たまらなくなり、ガバリ、と加奈子に覆い被さった!!
ハッ?!
・・・・・・・。
俺はベッドの上でかけ布団を抱き締めていた。
下の床ではおふくろと加奈子が、平和そうに眠っている。
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