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「加奈子、こちらは母の妹の、湯河原澄子叔母さん。
このうちの近くに住んでいる。」
彼女にも叔母を紹介しておく。
「新城加奈子です。
今、23歳です。
よろしくお願いいたします。」
猫を抱いたまま、にこやかに挨拶している。
「はい、はい、よろしくね~!
こんな可愛いお嬢さんがいるなら、このお見合いは無かった事にしなきゃね。
ああ、断るんだったら、早い方が良いわね。
帰るわ。
又後で来るわね~。」
はあ、台風が過ぎてった。
本当、疲れる。
「うふふ、澄ちゃんったら、せっかちねえ。
さあ、ご飯出来てるから、食べましょう。
加奈ちゃん、運ぶの手伝ってちょうだい。」
「はい!」
猫のみやこを俺に預け、台所へと二人で行ってしまう。
みやこ、彼女は俺の大事な人だぞ。
いずれ俺の嫁になって、家族になる予定だ。
よろしく頼むな。
顎の下を撫でてやると、気持ち良さそうにのどをゴロゴロ鳴らした。
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