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加奈子の実家に挨拶を済ませ、完全に部屋を引き払い、引越しを済ませた。
俺は聖職者にでもなったかのように、清い関係を保ってた。
いや、まあ、抱き締めたりキスしたりはさすがにあったけどな。
そして今日。
加奈子の誕生日だ。
誕生日を記念日とすべく、入籍を済ませた。
ホテルも予約し、ちょっと豪華なディナーとしゃれこんだ。
「結婚してくれてありがとう。
一生大切にするからな。」
「譲治さんと結婚出来て嬉しい。
お父さんもお兄ちゃんも薄いでしょう?
譲治さんに出会って、もう、あなたが理想だわって思ったもの。」
「薄いってやっぱり、体の事だよな?」
「そうよ。
他に何があるの?」
「あー、いや、何でもない。」
まあ、頭とか髭とか色々あるけどな。
とにかく、今晩このホテルで夫婦の契りを結ぶ。
二人で手を取り合って生涯歩もう。
もう、何が来たって邪魔はさせないからな!
Fin
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