あらすじ

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地球上のところどころが、異世界に感染するようになった世界。 主人公の広告制作会社の営業マン三反園裕、彼の自宅がある都内の住宅地が異世界になってしまった。 3丁目の自宅に帰ると、世界は一変していた。 アスファルトの舗装はレンガに変わり、電柱は見たこともない異様な樹木に変容していた。自宅の外観はそれほど変わらないが、ガラス戸はクリスタルに、電気はなく、水は井戸から、ガスはなくなり、ガスのレンジ台はかまどになっていた。 携帯電話は通じることなく、携帯電話そのものが、ただの木の箱に変わっていた。 異世界と通常世界では時間違う。異世界の1時間は、通常世界の10分でしかない。6対1で異世界の方が早いのだ。 異世界と通常世界は自由に行き来することができる。異世界と通常世界との移動で生じる時間差、通常世界のものが異世界では別のもに変わることで、時に通常世界にない貴重なものになることもある。それらの貴重品を求め、様々な人達が蠢く。 それでも、サラーリーマン生活をおくり、子どもたちは通常世界の学校に通う、極普通の生活をしようとする三反園家なのだが……。 異世界は剣と魔法世界で、ドラゴンが空を飛び回り、ユニコーンが人を突きまくり、エルフが暴虐を尽くし、ケンタウロスとミノタウロスが闘うのだった。 平凡なサラリーマン裕は、しかたなく観光地で買ってしまったお土産の木刀を手に、ドラゴンや暴れユニコーン、乱暴者エルフ、面倒くさいケンタウロスやミノタウロスを相手にすることになる。 異世界の住人ニンフォたちは、通常世界に行くことはできない。 異世界の住民達は覇権争いに日々明け暮れている。その争いの渦中に、紛れ込んだ三反園達もその闘争に巻き込まれていく。 3丁目の異世界では剣と魔法での戦いの日々がはじまる。しかし、通常世界ではしがないサラリーマン、受験を控えた子どもたち、ママ友達と時間が合わないことに嘆く妻、闘争の日々と理不尽な取引先、突き上げてくる後輩達の間にはさまれ、どうする三反園裕。
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