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「──っ、ぅあぁぁぁっ!!」
ガバッと身体を起こす。目を見開いて、俺は自分の手のひらを見た。
そこには尋常じゃない汗が、まとわり付いてた。
「…なんだ?」
顔を上げて見回すが、見なれた俺の部屋だ。
…夢?
「…なんだっけ?」
酷く嫌な夢だった、それは分かるが内容がさっぱりだ。
「ま、いっか」
どうせ夢だ。それがどんなに嫌なもんでも、『夢でよかった』っていう夢オチ。
それでも気分が悪いのはどうしようもなく、俺は「くそっ」と、汗でじっとりとしたTシャツを乱暴に脱ぎ捨てた。
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