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嫌な夢を見たから、休む。なんてことが通用するわけもなく、俺はコーヒーだけを口にして家を出た。
「おっはよー、ナオ!」
出た瞬間に声をかけられる。ストーカーか? と思わなくもないが、こいつの家が隣でしかも同じ学校なんだから仕方ない。
「…おう」
が、こんな気分で能天気な幼馴染みのアスカに機嫌よく返すことは不可能。そんな俺の態度にアスカは「むむっ!」と口をへの字に結んだ。
「なんだ? そのやる気のないあいさつは!」
「っせぇな」
そう言っても、こいつは俺の隣から離れない。
宿題はやったかとか、昨日誰が誰かに告っただの、学校に着くまでくだらないことを喋ってた。
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