再々今日

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そして放課後になって家に帰り、アスカと一緒に祭りに行く。 繋いだ手を離さなければ、死なないのか? いや、若狭が言うには何度試しても、アスカが死ぬことは変えられなかったらしい。 「この浴衣、買ったんだ」 「…似合ってるよ」 そんな俺の言葉に驚いて、アスカは微笑んだ。 みんなで参ってそれから屋台を巡る。 「ナオ、たい焼きを」 「半分こ、だろ。いいよ」 そう言ってアスカの手をとって歩き始めた。そして、悲鳴が上がる。その先から現れるのは、一台の車。 「ナオっ!」 若狭の声が聞こえたけど、俺は逃げなかった。ただ、アスカの手をぎゅっと握った。 体中に衝撃が走る。 そっと目を開けると、俺はアスカと一緒に横たわっていた。 「ア、アスカ…」 「ナォ…、あた、し…」 「ん…?」 俺達は血の海に漂ってた。 「好き、だょ…」 「ん…、俺も…」 力の入らない手をギュッと握ると、アスカの目から涙が零れた。
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