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旦那様は毎晩夜の十一時頃にやって来る。 「ああ、白い肌、愛らしい笑顔、奥ゆかしい物腰…愛おしくてたまらないよ。本当に、どうしたらいいのか」 こういった具合で愛を語り、寝たきりの私にひとしきり触れてから去っていく。 旦那様は殊更に白い肌を褒めそやすが、私は旦那様の黒い指が好きだ。そしてややごつい感触、なのに優美な動き。
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