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「蜂蜜を塗ったら美味そうだなぁ? お前は」
「え、衛人様……太腿がぬるぬるして気持ち悪いです。やめてください……」
「黙れ。あぁ、食べるには服が邪魔だな。脱がしちまおう」
夢の中でも妄想してしまった! 姫菜のバカバカ!
私はドキドキしながらおばあちゃんの家へ。おばあちゃんの家に着くと、もうすでに衛人様扮する狼はおばあちゃんの服を着てベッドに入っていた。
「やぁ、よく来たねぇ。赤ずきん」
「お、おばあちゃん! 久しぶり」
衛人様だって丸わかりだけど合わせてみる。衛人様の女装なんて一生見る事無いと思ってたのに!
「ねぇ、おばあちゃん。おばあちゃんの耳は何でそんなに大きいの?」
「お前の声をよく聞く為だよ」
「ねぇ、おばあちゃんの目は何でそんなに大きいの?」
「お前をよく見る為だよ」
「ねぇ、おばあちゃんの口は何でそんなに……大きいの?」
「それはな、お前を食う為だよ!」
「はい、喜んで頂かれます!」
「いや、何でそんなにノリノリだよ!?」
「ふふ。私は貴方様になら何をされても構わないのです! ベッドの上で男女がする事はただ一つ。さぁ、私を食べてください」
「食べるの意味履き違えてないか? お前」
「私じゃ不服ですか……?」
私は衛人様に抱きつき、言う。
「お、おい!」
すると、突然ドアが開かれた。
「赤ずきんちゃん! 今、俺が助けるよ!」
「あ、あ、あおくん!?」
猟師の格好をしたあおくんが颯爽と現れた。やっぱあおくんがヒーローポジなんだ!
「って! 何で赤ずきんちゃんが狼に抱きついてる? まさかお前、赤ずきんちゃんを洗脳しやがったな?」
「はぁ? こいつが勝手に……」
「猟師さん、私は大丈夫! 喜んで美味しく頂かれます」
夢の中でもごめんなさい、あおくん!
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