ご主人様にはナイショ。(赤ずきんちゃん編)

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二人から迫られ、私が答えを出そうとした時だった。 目覚ましの音が鳴り響き、私は飛び起きる。 「終わっちゃった……すごい夢だったなぁ」 新撰組のアプリより危ない!?また見たいなぁ。 いつも通り支度をして学校へ向かう途中、衛人様に偶然出会った。 「おはようございます! 衛人様」 「おはよう、姫菜」 「聞いてください! 衛人様。私、面白い夢を見たんです。私が赤ずきんで衛人様が狼であおくんが猟師の」 「お前も見たのか」 「えっ!?」 「蜂蜜漬けにされたいとかやばい事言う赤ずきんだったぞ、お前」 「ま、まさか同じ夢を見ていたなんて」 「びっくりだな」 「衛人様に食べられず仕舞いでした」 「夢だけでなく現実でも残念がるのかよ」 「ふふ。衛人様のケモ耳可愛かったです」 「なっ!? わ、忘れろ。あんなださい姿」 「可愛いですよ! 今度赤ずきんプレイしてください! 衛人様」 「どんなプレイだ……」 「ふふ。同じ夢が見られて最高に幸せです」 「そうだな。お前が変態すぎて引いたけど」 「引かないでくださいぃ!」 夢の中でも一線は超えられず悶々とした姫菜さんでした。 (おわり)
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