先生にはナイショ。(鈴宮凛番外編)

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その後、先生は理数系科目も教えてくれた。 「あ、ありがとうございました。高橋先生と山田先生より分かりやすかったです、正直」 「ふふ。ありがとうございます。英語以外も授業持てたら良かったんですけどね」 「塾じゃありませんからね。次のテスト頑張れる気がします」 「良かった。あともう一個ついでに」 「えっ? 英語と理数は習ったし……国語? けど、国語はあたし得意なので……」 逢坂先生はいきなりネクタイを外す。 「鈴宮さん、他の生徒には内緒ですよ?」 「逢坂先……んっ」 いきなり逢坂先生に唇を奪われる。 「保健体育……教えて差し上げます」 「だ、駄目ですよ。先生……こんな事ばれたら……」 「けど、鈴宮さんだって望んでいるでしょう? いつも僕を見ている癖に」 「そ、それは……」 「ちゃんと教室に鍵もかけておきましたし」 「い、いつの間に……」 どうしよう、あたし……こんな事……。 「大丈夫です。授業ですから、問題ありません」 「お、大アリですよ! きゃっ!」 「先生の言う事はちゃんと聞かなきゃだめですよ? 鈴宮さん」 先生にいきなり押し倒されてしまった。 「先生……やだ……」 「その動揺した顔が見たかったんですよ」 「やっ……」 逢坂先生は何度もキスをしながらあたしのシャツのボタンを外していく。 あっという間に下着姿にされ、恥ずかしさでおかしくなりそうなあたし。 「せ、先生……やっぱり恥ずかしいです」 「もしかして初めて?」 「は、はい。だから、こんないきなり……」 「初めてならしっかり教えてあげます。大丈夫です、優しくしますから」 「けど……先生はあたしの事……」 「鈴宮さんは鈍いですね」 「へ?」 「好きですよ、たまらなくね」 「っ……」 「可愛くて可愛くて仕方ない」 先生は優しく微笑む。
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