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大きく息を吐いた時、ふと気配を感じて私は声を上げた。
「誰!!??」
「笠井優里香?」
こげ茶色の少し長めの髪をかき揚ながら、そう聞いた男は、不機嫌そうな顔を見せながら私を見下ろしていた。
今度はなに?
この人はだれ?何で私の名前知ってるの?
更に訳の分からない状況に、私は完全にパニックになっていた。
「無言は肯定とみなすよ?」
小さくため息をつくと、男はポケットから携帯を出すとどこかに電話をかけ始めた。
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