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「そう?俺には必要な物だと思ってるけど」
「それはあなたの価値観でしょ?だったら、私と結婚してもなんのメリットもないですよね?私はお金もないし、こんな見た目であなたの特になることなんて何もないんだし」
自虐ネタの様な言葉を発して、私は視線を逸らした。
「まあ、でも不幸になりたくないんでね」
でた!呪い!
「あの、お聞きしますが、最先端の電子機器を扱う企業の副社長ともあろう人が、先祖の呪いとか信じてませんよね?」
「もちろん。そんな非科学的な事信じてるわけないだろ?」
もうあったまに来た!!お前がいま不幸になりたくないって言ったんでしょ?
何この人、こんなに腹の立つ人今まで出会ったことないんだけど!!
私の表情から考えてることが分かったんだろう、目の前の無意味なイケメン二人はお互い顔を見合わせている。
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