そんな事ってアリですか?

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笠井優里香 23歳。一応日本でも大手のARMという大手電子部品メーカーの総務部に勤めている。 家はごく普通の家庭。父は公務員。母は専業主婦。5歳年上の兄が一人。 小中高と近所の学校に通い、大学も実家から通える女子大。 どこにでもいそうな人間。普通に小学校の時にクラスで一番人気の男の子に初恋をして、少し遅いけど大学での初めての彼ができて……。 身長159センチ、二重だけどパチっと可愛らしい瞳じゃなくて、アイラインを引いて大きく見せてて……ってそんなことはどうでもいいか。 とりあえず普通の容姿に、肩より少し長いこげ茶にカラーリングした髪。 本当に特に秀でる事のない人生。 それがここに来てこんな事になるなんて……。 ロマンス小説みたいな話だけど、そんなこと現実に起きないから小説な訳で……。 あー!もう!訳わからない! 髪の毛をグシャグシャにして、私はギュと目を瞑った。 今まで、ひたすら明るい両親は自分の決めたことに何も言わずに応援してくれていた。 あれ? いつから知ってたの? 昔からこうなることが分かってたの? だからお父さんたちも今まで好きにさせてくれてたの? そう思ったら、私は無意識に1階へと向かっていた。
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