お姫様じゃない!

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「お前って、本当に面白いな。あー、飽きないわ」 なんでそんな楽しそうに笑うのよ……。 声を上げて笑う翔太郎が、さっきの作り笑いではなく、心から笑っているように見えて、私は何がなんだかわからなくなり、思考をストップさせた。 「なあ、後で業者こさせるから特にお前やることないけど、見られたくないものとか大切な物は自分で持っていけよ?」 「え?」 急に話を変えた翔太郎の言葉に、私は声を上げた。 どうしてこの人はこうも急なんだろう? 「今日引っ越しだよ。俺の家に」 もう反論する気もなくなり、私は肩を落とした。 「大丈夫だって、お前の部屋はちゃんとあるし」 「当たり前でしょ!一緒の部屋なんて無理です!」 翔太郎はニヤリとすると、 「俺は一緒の部屋でもいいけど。まあ、ちょっと色気が足りないけど……」 そううと翔太郎はジッと、私の頭から足まで視線を向けた。
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