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さあ、食べようと思ったけど、必死に仕事をしている翔太郎を放置できず、チラリと目線を向けた。
私のせいって言うのも嫌だけど、家政婦断らせちゃったわけだし……。
「あの……」
恐る恐る言葉を掛けた私に、翔太郎は目線を向けず返事をした。
「なんだ?」
「私のお昼、サンドイッチなんですけど?食べますか?」
そんな庶民の食べ物食べられないと言われたら、それでいいし、ラップして冷蔵庫に入れれば夜でも食べられるしね……。
いろいろと考えていた私の気持ちとは裏腹に、
「ああ」
そう言うと、翔太郎はメガネを置いて立ち上がった。
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