ルームシェアじゃないんですか?

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もう何もその事に返事はもらえないだろうと、私は判断して自分のサンドイッチを口に入れた。 あっという間に空になった翔太郎の皿に、 「あの……足りましたか?材料はあるのでまだ作れますよ?」 伺うように言った私に、翔太郎は笑顔を向けると、 「卵サンドが食べたい」 子供のような言い方に、かわいいなんて少しでも思ってしまった自分を叱咤し、本来自分はゆで卵のサンドイッチが好きだが、時間もかかるしと厚焼き玉子を焼き、マヨネーズとケッチャプで挟み翔太郎に出した。 「俺の好きな卵サンド」 その言葉に、ホッとして私はコーヒーを入れた。 コトリとコーヒーを置くと、私もぼんやりとコーヒーを飲みながら外の景色を見た。 あ、飛行機雲……。って何和んでるの!私! この家とこの空間に何度目か、和んでしまっている自分に、私は慌てて考えることをやめた。 始まったルームシェアが、なぜか普通に過ぎてしまっていることに、逆になぜか不安がよぎった。
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