ルームシェアじゃないんですか?

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初めは熱いのかゆっくりと口に運んでいた翔太郎だったが、途中から勢いよく一気に食べると、大きく息をついた。 「うまかった。本当に」 食べ終わった食器を持って、立ち上がった翔太郎から茶碗を奪うように取ると、私はキッチンへと向かった。 「優里香」 座ったまま、私を呼んだ翔太郎の優しい声に、なぜか翔太郎がいるという事実と、余計な事をしてしまったのではないか、そんな気持ちでぐちゃぐちゃになって私は涙が溢れた。 「優里香。こっちこい」 言葉はきついが、優しい言い方に、どうしていいかわからず首を振った。 「優里香!」 強くなった言葉に、私は少しずつ足を踏み出した。 あと1メートルという所で、足を止めた私の腕を翔太郎はグイっと引っ張った。 ポスッと翔太郎の膝の上に、横向きに座らされる形になり、私はドキッとしたが、久しぶりの翔太郎の温かい腕と、胸に抱きしめられてまた涙が溢れた。
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