ルームシェアじゃないんですか?

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「優里香。ありがとう」 「……明日も早いんですか?」 胸に頭を預けたまま聞いた私に、翔太郎は眉根を寄せた。 「ああ、今が山場だから……。明日も7時には出るよ」 私はチラリと時計を見ると、2時になろうとしていた。 「じゃあ、もう早く休んでください」 そっと翔太郎の胸をおして、立ち上がると、翔太郎が私を見上げた。 何か言いたそうな表情に見えて、私は言葉を待ったが、 「優里香も早く寝ろ。おやすみ」 その言葉に、私も小さくうなずいた。 「おやすみなさい」 それだけ言うと、私は自分の部屋へと戻った。 もう少しあの胸の中にいたかったな……。 そんな自分の気持ちに慌てて蓋をすると、翔太郎が疲れているから協力するだけ。 あんなに無理をする人を放置できないだけ。 ただそれだけ。 私はそう言い聞かせながら、ベッドに入り目を閉じた。
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