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プロローグ
――君は“都市伝説”を信じているだろうか？
ホラー、陰謀、化け物、何でもござれの都市伝説は。
ただの人口から人口へと。
言葉から言葉へと。
文字から文字へと。
他人から他人へと。
その広まり方はある意味“感染症”よりも速いと言われている。
では何故そこまで爆発的に広まったのだろうか？
例えば――『コックリさん』。
あれは学生の間で流行った降霊術の一種だが、その広まり方はあまりにも異常だった為、日本全国の学校がコックリさんを全面的に禁止した――などと言う報道もあっただろう。
では何故コックリさんがそこまで爆発的に学生の間で広まってしまったのだ？
まだ携帯電話が普及していない時代。
ネット環境も満足にない家庭。
そんな中で“ただの口コミ”だけで広まるのはあまりにもおかしいではないだろうか？
そも、コックリさんとは一体何なのだろうか？
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