第三説 くねくね

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「結構前に私と口裂け、あと……誰だったかしら。確か四人で食べたことがあるのよ。口裂け、思い出せる?」 「多分それ四人じゃなくて、五人だったと思うよ。確か貞子さんと伽椰子さんと俊雄君だったと思うけ――」 「ぶふぅ―――――ッ!?」  肉ばかり食べている大家は盛大に吹き出した。 「ちょっと何ふざけているのよ。いくら殺菌されているからと言っても、流石に他人の口の中に入ったものは食べたくないわよ?」  しかしメリーさん、冷静に対応している。  口裂けも同じ様に、何故そこまで驚くのかが疑問だった。  何か変なことでも言ったのだろうか、と。  ――もちろん変なことを言った。  大家はゴホッ、ゴホッ、とむせながらも、自分が驚いた衝撃的な事実を言う。 「……口裂け、今、なんて言った……?」 「え? 四人じゃなくて、五人だったと」 「その後の言葉! 何でそこで貞子と伽椰子が出てくるんだ!?」
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