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コックリさんとは漢字で書けば、『狐』『狗』『狸』と書いて『コックリさん』と読む。
それは文字通り、低級な霊である動物霊をその場に降霊させて行う遊びで。
白い紙に五十音の文字と数字、そして『はい』と『いいえ』を書き、その間に鳥居を描く。
次に用意するのは十円玉だ。
何故十円玉なのか――それは一説では、簡単に手に入りやすかった硬貨だったからだと言われている。
今となっては真偽が分からないが、それで十分だ。
その紙と十円玉を机の上に置き、机の周りに数人が集まって、十円玉に指を置いてこう言う。
「コックリさん、コックリさん、どうぞおいでください。もしおいでになられていたら『はい』へお進みください」と。
たったこれだけでコックリさんと言う遊びは出来上がる。
その後コックリさんはそれぞれが訊きたいことを訊くと答えてくれると言うが。
無論、無償で終わるとは限らない。
――ここで一つ、恐怖する話を紹介しよう。
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