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ただ自分を捨てた主人の元に戻って来る人形……という話ではあまり怖くないと感じるだろう。
だがランダムに、見境無しに自分のスマートフォンに急に『メリーさん』から電話がかかってきた場合、それはとてつもない恐怖に襲われるのは間違いない。
こうして赤の他人の元にやって来ると言うことで、恐怖心を高まらせ、自身の知名度を上げる。
それは何者でもない『メリーさん自身』がそう広めたからだ。
ここまで話せば分かるだろうか。
そう――都市伝説はただのホラ話ではないのだ、と。
こうして私達が日常生活を送っている間にも、彼らは今もひっそりと活動をしているかもしれない。
だが――もし遭遇してしまったとしても対処の仕様はある。
それは元ネタを知っていればいいだけの話。
馬鹿正直に間に受けなくてもいいのだ。
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