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……どれくらい飲んだのか、気がついたら、自分の部屋に居た。
「……いつの間に…」
ぼんやりと起き上がると、
「……起きたんですか?」
と、ベッドに近寄る影があった。
「…え、なんで…」
そこにいるのが信じられなくて、呆然とするのに、
「家まで送ってって、先輩が言ったんじゃないですか。……忘れたんですか?」
顔をそばだててくる。
「…仁藤君、ちょっと……」
近すぎる気がして、ベッドの上を後ずさる。
「……お水、持ってきてあげただけですよ」
グラスを差し出して、微笑む。
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