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「あ…ありがとう」
受け取って、水を口に含む。
「……先輩、キスしてもいいですか?」
「…えっ…」
唐突な台詞に言葉を返せず、固まっていた私の唇に、彼の唇が触れる。
「…何するの……」
と、唇を拭うと、
「……気づいてましたよね? 朝比奈先輩……」
瞳が見据えられた。
「……何によ?」
「……はぐらかしても、ダメですよ。……僕が、先輩のことを好きだって、気がついてたでしょう?」
「……そんなこと、」言葉を継げずに、顔をうつむける。
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