気付いた時には

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「入れていい?」 「俺が立たせたんだから入れていいに決まってるだろ」 「それもそうだな」  膝に力を入れ少し腰を上げればそのタイミングで鍋島がいきり立つ熱源を智也の秘所へ宛がう。  自分とは違う他人の熱に少し驚きながらも、慣れた様子でせり出している亀頭を含み終われば後は自重で智也の体内を侵攻していった。 「あぁっ!ぐっ……、はぁ……。あー最高このまま死んでもいいくらい気持ちがいい」 「それには俺も同意見だけど、このまま死んだら勿体なくない?どうせ死ぬならもっと気持ちいい瞬間に死ぬ方がよくない?」 「なら早く俺をその瞬間に連れて行ってくれ……」  自らの眼前で無防備に晒されている鍋島の左側の乳首を抓れば、彼の肉は智也の体内で一際大きさを増した。 「こらっ……。お前が気持ちよくなるって事は俺だって気持ちよくなるって事だからな。ギブアップしないで最後まで付き合ってくれよ?」  ソファに押し倒し、自分と変わらない体格の男の腰を掴む。  鍋島が今抱いているのは紛れもなく男だ。  ずっと運動部に所属していた自分と比べれば薄い体だが、女と間違えるはずはなかった。だがなぜだろうか。智也を抱いている高揚感は女を抱いている高揚感とはまた違う感覚だった。 「んっ、っ……鍋っぁ」 「智也っ」  最奥を穿ち智也の体内へ熱を吐き出せば、智也の体は面白いくらいにビクビクと痙攣して同じように自分の熱を腹の上に吐き出した。  少し冷えた頭でこの後のリビングの片づけを考えていると、離れることを許さないかのように智也が足を巻きつけてきた。
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