ずっとあなたが好きでした

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 上手くいったかなー。「今日告白する!」と意気込んで浴衣を来てきた友達からのメッセージを読んでると私の手元を彼氏が覗き込んできた。 「なにニヤニヤしてるんだよ。ん?なにこの『ありがとう』」 「んー。ほらあの子、今日告るって言ってたからさー。うまくいくといいよねー」  上手く二人だけにしてあげたお礼だと説明をすると急に笑いだした。 「どどうしたの!?」 「なんだよそれ~~!俺、あいつに……」  ため息混じりの独り言に顔があげられない。ってかもう一緒にもいられない。やっぱり言わなきゃよかった。 「ごめん今の忘れて……私、帰る」 「え?ちょっと待てって!あの……えーっと……それ、謝らなくていいし……忘れられるはずないし」 「なんで!?」 「なんでってその……俺も同じことをあいつらに頼んでて……だからその……ずっと言えなかったけど……俺も好きです」  驚いて顔をあげると恥ずかしそうにはにかむ唇がもう一度気持ちを表す言葉を繰り返した。
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