0人が本棚に入れています
本棚に追加
矢吹良介の告白
「………も、いい……はなして……とまった…」
「…………」
「……りょうくん…？」
「…っ……お前さぁ……いや…もういいわ…」
「…ごめん……悔しすぎて……命令、なに？」
「………次も勝負してよ」
「…だ、だから…それはだめだって…」
「なんで？」
「…なんで……なんでも……もう…意識したくないから…」
「…なんだ。…気付いてんじゃん」
「ちがう！…もう関わりたくない！」
「…ふーん？…にしては随分長いことおとなしく俺の腕の中にいたじゃん？」
「…………」
「認めちゃえよ。それ、もう俺のこと好きだぜ？」
「…そのキャラなんなの」
「…いや…なんとなく……暗いの嫌いって言ってたから…」
「…っ…ばかじゃないの」
「…期末1位だし…ばかじゃないし…」
「…なんで私なの？」
「…好きだから」
「いやだから、なんで私を好きなの？」
「本気のやつ？落としに行っていい？落ちてくれるの？」
「本気のやつ。落ちるかは知らない」
「…じゃあ…恥ずかしいからこっち来て…」
「…っ…へ？…こ、この状態で？」
最初のコメントを投稿しよう！