矢吹良介の告白

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「それから…やよいちゃん?」 「……うん」 「きいてる?」 「きいてるから続きどうぞ」 「高校入学して、試験についてなら話できるかも、って思って、勉強しまくった」 「その結果があれか」 「なかなかやるでしょ」 「…それで?」 「…俺は、やよいちゃんとずっと一緒にいたい。俺は、生きてる限りやよいちゃんのこと好きだと思うし、会いたい。……次会う約束しないまま、やよいちゃんがいなくなっちゃうのは、もう嫌なんだよね。だから、この高校3年間で、一生好きでいるか、忘れて生きていくか、決めようと思ったんだ。やよいちゃんに好きって言わせれば勝ち、言わせられなかったら負け。これ以上追いかけるの、…しんどいから。…だから」 「…………」 「…返事、…ほしいな…」 「…なに、ふるえてんの…」 「…緊張して……一生…やよいちゃんのこと…考えずに…生きていくなんて…こわくて…」 「……………別に、…いいよ」 「…な、なにそれ…どっち…?」 「…だから…その、…付き合って……あげても…いいよ………って言ってんの…!」 「……へ…?」 「…緊張して日本語忘れちゃったの?…耳貸して」 「…ん…?」 「………ばかりょうすけっ……」 「……………………な、なん……」     
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