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息子が眠ったら
私は、毎日結実に電話する。
「今日も大丈夫だったよ」と。
結実と出会ったのは、中学生の時。
私にとっては、とても衝撃的な出会いで
彼女と共に過ごした日々もまた
衝撃的な日々だった。
複雑な環境で育ち、世間でいう所の
いわゆる『普通』からは
かけ離れた毎日を、
私は、これからも忘れることはないだろう。
辛い日々がほとんどだった。
希望もなかった。
期待することもなかった。
日の当たる場所を歩くことは、許されない。
と信じていた。
それでも、いつも願っていたことが
1つだけある。
「普通」でいること。
「普通」になること。
ねぇ結実。
今、私達は普通かな?
当たり前の毎日は、普通かな?
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