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「良かったぁ」
思わずふふ、と笑ってしまう。
「は?なに?キモい」
「ちょっと!キモい言うな!蓮とまた、普通に話せて良かったって思ってるのっ!」
言いながら、正直すぎたかな、とちょっと恥ずかしくなる。
「も、もしかしたら私、蓮に嫌われちゃったのかなって思ってたんだから!」
「は?」
「だって!廊下で会っても目逸らされるし、教科書借りにいってもふらーとどっか行っちゃうし……!」
「……」
「ちょっと、なにか言ってよ!」
万桜がせっつくと、蓮は、ふっと呆れたように息を溢す。
「……それ、お前の勘違いじゃね?」
――なっ!!!
なんですとっ!勘違いだったの!?
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