第一話

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この指輪は、君を永遠に××××××。 君の前に、××××××その日まで――。 ――――――――――――――――――――――――――― 左手薬指から、指輪を引っこ抜こうと必死になっていたときだった。 「蓮佛(れんふつ)さーん、学祭委員決定だけど良い?」 ――え? 口をぽかんと開けたまま教卓を見ると、学級委員の渡辺さんが苦笑いしていた。 教室中の視線も、万桜(まお)に向けられる。 「挙手しなかったの、蓮佛さんだけだから」 一人一役は必ずあるよ。早い者勝ち。聞いてた? ――えっと……。 聞いてなかったです。 なんて言う勇気もなく、 「やります……」 と消え入りそうな声で呟く。 ――うぅっ、学祭委員とか一番大変なヤツじゃんかぁ……。 最悪だ……。 と、万桜が落ち込んでいると、 斜め前に座る、八神碧(やがみあおい)が振り返った。 (だ・い・じょ・う・ぶ?) 口をパクパク開けて、心配げに万桜を見つめている。 こくこくっ。 万桜は小動物のように頷く。 尻尾を振って、好きっ!と言いたい。 ――優しいっ!碧くん超優しいっ!!!
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