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※オマケの後日談※
レイは涼子のマンションの前にいた。首輪と犬耳カチューシャを付けて。
「あ、あの、猫も拾わないって言ってたから、犬ならどうですか?」
怯える仔犬のような眼で涼子を見上げる。
その表情は、涼子の胸にキュッ締め付けるような心地よい痛みをもたらす。
涼子は、レイが何をしても「拾わない」と言うつもりだった。
そうすれば、次の日もレイは何らかのチャレンジをするはずだ。
色々な表情のレイを見てみたいと思っていた。
だが、涼子の手は自然と伸びて、レイの頭をなでていた。
「仕方がないから拾ってあげようかな」
そう言うと、仔犬にするように、両手でレイの頬を包み「いいコね、レイ」とささやいて軽くキスをした。
我慢をしようと思ったが、無理だった。
レイの笑顔をもう一度見たいと思ったときには、すでに落ちていたのだから。
「まあ、コスプレはこれからいろいろ見せてもらえばいいか」
涼子はつぶやきながらレイの手を取り、部屋に招き入れた。
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