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「ファノーラ、準備はいいか?行くぞ」
「はい、お父様」
私の家は、町の東にある。教会は町の西にあり、私の家からは、馬車で1時間ほどかかる。私の家側は、平民の住んでいる所なので、馬車が通ると頭を下げる人がいる。
そんだけ、お父様がすごいんだよ!私の自慢なの!!
家を出て1時間ほど過ぎた。
「ファノーラは、何の属性がいいんだ?」
「水と風がいいの!!お兄ちゃんは、何だっけ?」
「僕は、火と光だけどあまり光の属性は使いにくいんだ。」
へぇー、属性はあって使いにくさがあるのか…… 大変だなー
「ファノーラ、教会に着いたぞ。」
「わあーい」
喜んでいる私をお父様は、抱っこして下ろしてくれた。私は、お父様とお母様の手を握って教会に入った。
「遠いなか、ご苦労さまです。では、祈りを女神様に捧げましょう。そして、ファノーラ様の属性を見ましょう。ファノーラ様は、祈る時に神様にこれから頑張りたい事を願うといいですよ。」
それから少しお父様と話してから教会の人は、奥にあったドアを開けた。
教会の人は、お父様がユリスと呼んでた。
奥に入るとそこは……窓ガラスがステンドグラスになっていてすごく綺麗。部屋の奥には、手を私達を包み込むような形をしている美しい女神様がいた。ユリスは、女神様をナクリア様と呼んでいる。
「さぁ、祈りを捧げましょ」
私は、お母様の祈り方を見て真似した。立ち膝をして、胸の前で手の指を組み合わせそこに頭を軽く付ける。
(たくさんの精霊に会って友達になる事を頑張ります。)
私は、祈りが終わってから、頭を上げ周りを見回したら、みんなも祈りを終え始めていた。
「それでは皆さん、ファノーラ様の属性を見に行きましょ。」
ユリスは、更に右の方にあるドアを開けた。
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