ファノーラの誕生日

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お父様とお母様は、ユリスさんと今後について話していた。私は、ユリスさんに教えて貰った教会の庭に出てお兄ちゃんと遊んでいた。庭は、日がよく入り木々で日陰が出来ていた。 「ファノーラは、何がしたい?」 「かくれんぼがしたい!お兄ちゃんが鬼ね。」 「じゃあ、10数えるよ。1、2、3………」 今まで大人しくしていたレイと一緒に隠れる場所を探した。 その時、金色に輝く物を見た。まるで、レイに会った時のように小さい羽で飛びなが私達を見ている。 「ねぇ、レイ。 私には、金色に輝く物が見えるんだけど……… もしかして」 「たぶん、精霊だね。おーい君もこっちにおいでよ!」 金色に輝く精霊は、ビックりと肩をさせ、恐る恐る近づいてきた。 「あなたは、怖くないの?人といて」 「もちろん、ファノーラは、私の主だからね!!」 「じゃあ、この子は、(わたくし)が見えているの!?」 私は、レイとその精霊の話を聞いていてお兄ちゃんが数え終えている事に気付かず、すぐに見つかってしまった。 危なかった。もう少しでお兄ちゃんに私が精霊を見れることがバレる所だったよ。でも、そもそもこの世界の人々は、精霊を信じてるのかな?
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