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教会から帰るともう日が落ち始めていた。
私は、馬車に揺られ睡魔と闘っていた。まだ、3歳の体では、睡眠を多く求めるみたい。
「ファノーラ、眠たいの?お母さんの所においで」
うんと頷いて、馬車が揺れて倒れ無いように気を付けて立ち上がった。
お母様の膝に頭の置いた私は、すぐに寝てしまった。
「おーい、起きてよ。ファノーラ!!」
目を覚ますとそこは、私の部屋だった。
お父様が運んでくれたのかな?
私の目の前で元気よく飛んでいるレイを手のひらに乗せた。
「レイ、何があったの?」
「紹介します。あの子は、アノカです」
「う、うん。結果だね。それは、中身は?」
「えーと、レイは、友達が欲しかったの……だめ?」
これは、レイが何か許して欲しい時の口調だね、うん。もちろん、私もたくさんの精霊と友達になりたいから良いけどね。
「アノカ、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします。ファノーラ様」
「で、ファノーラ。ファノーラは、アノカの主にならないの?」
「アノカ次第かな?でも、今は、無理かな…… もうすぐでお母様が来そうだし、今日は、疲れたから出来ても明日の朝かな?」
その後、すぐに私の予感が的中。お母様が起こしに来て、夜ご飯になった。
私がお母様に起こされ、部屋を出た後精霊達は………
「レイ、あの子は、本当に大丈夫なのですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。乱暴な事しないからね。後は、精霊が見えるぐらい心が綺麗なんだよ」
「そうですね………」
「強制じゃあないからね!」
「はい……」
その後は、主が帰って来るのを待つ精霊達でした。
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