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「ファノーラ、庭に行こう!お父様が待ってるよ」
「はーい、お兄ちゃん」
どんな練習をするんだろう?そういえば、お父様は、学校に行って魔法を学んでたんだっけ?遊んだ時の魔法も凄かったけどね!!
私とお兄ちゃんが庭に着くとお父様が待っていた。
「お待たせしました」
「では、魔法の練習を始めようか」
「「はい」」
「まずは、エイデンから」
お兄ちゃんは、お父様と私から少し離れた。
この世界で、魔法を使う時は、杖を持たない。直接、手に魔力を溜めて魔法を使う。中には、杖を持つ人もいる。そして、呪文は、求める物、どのような、共通の魔法の名前を順に言う。だから、人によって呪文は、違う。byお父様
「では、行きます。
我が求める炎よ 玉となりて浮け ファイヤーボール」
お兄ちゃんが呪文を唱え終わると、直径15センチの火の玉があった。維持するのが大変なのか、すぐに火の玉は萎んでしまった。
「うむ、なかなかになってきたな。エイデン」
「すごい、お兄ちゃん。私も」
「やってみなさい。ファノーラ」
私は、お兄ちゃんが立っていた場所まで行った。
「行きます。」
私は、目線でレイに言う。
(レイ、行くよ!!)
(はーい)
「水の精霊レイよ 大きな水玉となりて浮け ウォーターボール」
直径30センチの水の玉が浮いていた。
お父様もお兄ちゃんもとても驚いている。
たぶん、お父様は、出来ないだろと思っていたんだろうなー?こんなに驚かれると嬉しいね!!
私の傍で飛んでいたアノカが重要な事を言う。
「あのー、ご主人様。ご主人様は、家族に精霊の事をバラしてもいいのですか?」
「えっ!!まだ、嫌だけど………」
「ならば、不味いかと思います。先程、呪文を唱えた時に思い切り「水の精霊レイ」と言っています。から」
「あー!!!!!やっちゃったよ………」
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