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ガサガサ、トコトコ、ガザァ!
急に後ろから聴こえていたほずの音が、前の方に聴こえたと思うと……… 突然!? 何かが前に飛び出して来た。すかさず、お父様が私たちの前へ出る。
「エイデン、ファノーラを守れよ!」
「はい!」
動きを止めた、何かがはっきりと魔物のだと分かった。その魔物は、白色のウルフだった。
お父様は、その隙を見逃そうとはしなかった。強く地面を蹴り、ウルフとの間を詰めた。今にも斬りかかろうとする、お父様。
しかし、私は、ありえないものを見た。それは、カルデアの森に入る前に話していた魔物をテイムする精霊だったのだ。
私は、慌てて止めようとするが間に合いそうにない。何とかウルフに乗った精霊が避けているが、長く持ちそうにない。止めなきゃ! 何か、何かないの!やれる事は、水か光……… 光だ!!!
「アノカ、行くよ!」
「はい、主様」
目が見えなくなれば、何も出来ないでしょ!
「光の精霊アノカよ 辺りを照らす光 フラッシュ」
真っ白な光が辺りを照らしていると思う。何せ初めての事は、威力を間違えちゃうんだもん!
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