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「それで、精霊さん。あなたは何がしたかったの？」
「まず、俺の事を精霊さんでは無く「グラム」と読んでくれ！さて、本題に入るが、俺達を助けてくれ！！！」
オブラートに包もうよ… 意味も分からず助けてくれの直球一筋は、思考が止まります。
私の話が止まった所をお兄ちゃんが話して来た。
「あのー、ファノーラ。勝手に話を進めないでくれるかな？あと、僕やお父様に見えるようにしてくれないかな？」
「あっ！ごめん。それは出来ないの……… この精霊さんとは契約してないから………」
「そうか、それで精霊さんと何話してたのかな？」
「えーと、それはー」
お兄ちゃんは、「絶対言うよね」と言わんばかりの目線を送る。
お兄ちゃん、お父様より何かと恐ろしいよ……… でも、私が悩み事を抱え込む癖をお兄ちゃんが分かってるからだと思うけれどね。
「精霊さんが助けて欲しいそうです！」
やっぱり、私と同じように１回は、止まるよね………
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