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しばらくして、思考が追いついた、お父様がグラムに領主らしく問いかけた。
「精霊さんは、私達に何を望んで仰るのですか?」
「・・・」
グラムからの返事が無い。あっ!そう言うことね。名前で無いから返事しなかったのね。こだわり強くないですか!?
「お父様、精霊さんには、名前があって「グラム」って言うの」
「分かったよ、ファノーラ。
グラムは、私達に何を望んで仰るのですか?」
「助けて欲しいです」
ダメだこりゃ!!それは、さっき聞いたからね、事情を言おうよ………
「グラム、何で助けて欲しいか、事情を教えて」
「そうだなぁ?まず、俺らは、集団で暮らすんだ。そして、最近、俺らの集団から何人かが居なくなってるんだ… 集団から出ていったとかじゃあ無いんだ。だって、何も言わずに居なくなったんぜ」
それは助けなきゃ!その前にお父様達をどう説得しようかなぁ?
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