金魚花火

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※※※ 「優くん何処だろう。」 あっという間に屋台の行列に呑まれてしまい、すっかりはぐれてしまった。 ようやく人の流れが少し落ち着いて、辺りを見回す。 …とにかく連絡つけないと。 不安に駆られながらスマホを取り出す。 「…嘘。」 思わず呟く。 圏外になっている。 「どうしよう。」 キョロキョロ辺りを見回すと、手元に引っ張られる感覚が起きる。 「…金魚さん?」 訳が分から無かったが、その誘導に従う。 『 金魚の行く先は常に正しい。』 屋台のおじさんの声が脳裏をよぎった。
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