金魚花火

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微妙な空気と発言に首を傾げる。 「…でもこうして、地元でゆっくり会えるかは分からないでしょ?」 「…いや」 何か言おうとする優くんを遮り、言葉を続ける由紀ちゃん。 「私は県外の専門学校で、優くんは大学。お互い忙しいだろうし、学校を卒業してからも就職とか、優くんは留学とかもあるし…」 …ふむ。空気が一変してしまったようだな。 やや複雑な気分になり、2人を見比べる。
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