金魚花火

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「こっちに行きたいのかな?」 呟く由紀。 方角を見ると、屋台の脇道の先に灯りが見える。 …こっちにも屋台があるのか? 2人して顔を見合わせていると、小雨だった雨が少し強くなってきた。 周辺の屋台では客も多くて雨宿りも出来そうにない。 「…急ぐぞ!あっちなら人も少ないかもしれない。」 重くなってきた空気を振り払うように脇道に走り出す。 通り雨に内心感謝した。
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